2016年度電子工作体験

担当者:越智 一稀(78期)
製作:非安定マルチバイブレータ
動作:2つのLEDが交互に点滅する。
回路図↓

   部品:LED電球          2個
      抵抗 33KΩ        2個
         200Ω        2個
      コンデンサ10μF      2個
      トランジスタ2SC1815 2個
      ラグ板(片側4端子)   1個
      電池ケース(9V用)    1個
実物↓

定員:50人

各部品の動作:
LED電球:
発光ダイオードとも呼ばれる。順方向に電圧を加えると発光する半導体素子。
2つの端子のうち長い方が+端子。

抵抗 33KΩ 200Ω:
電気を流しにくくする。

電解コンデンサ10μF:
静電容量により、電荷を蓄えたり、放出したりする、受動素子である。
電気信号の変化分だけを通すことができる。
電解コンデンサには、極性があり諸特性はかなり悪い。
耐圧を守らなかったり極性を間違えたりすると、正常に動作しないばかりか発熱し煙が出たり電解液が外漏れ出す場合がある。ひどい時には 破裂する場合もある。
Fはコンデンサの容量を表す記号でファラッド(ファラド)と読む。
1ファラッドは『1クーロンの電気量を充電したときに、1Vの直流電圧を生ずる2導体間の静電容量』と定義されている。

トランジスタ2SC1815GR:
NPNトランジスタのうちの一つで、ベース−エミッタ間の電流の200~400倍の電流が、コレクタ−エミッタ間に流れる。
また、ベース−エミッタ間には0.6V以上でなければ電気が流れないようになっており、リレースイッチの代わりに利用できる。

 その他の部品の説明は省略 

弛張発振回路の動作原理:

1、 Q1がON、Q2がOFFだとする。 
2、 R1下、C1左の電圧が、0.6V付近までさがる。 
3、 R2を通してC1右に電圧がかかり、C1の充電が始まる。 
4、 R3からつながるC2左は、Q1のベースに電気が流れ0.6V付近まで下がる。 
5、 C2右はQ2がOFFなのでVCC近くまで上昇する。 
6、 C2が充電される。この時、R4がR2に比べて小さいのでC2が早く充電される。 
7、 C1がある程度充電され、かかる電圧が0.6Vに達する。 
8、 Q2がONになりQ1がOFFになり、これまでと逆の動作がおこる。
9、  元の状態に戻る。

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